2018年2月24日土曜日

再度の挑戦。

以前は無理ゲーに近かったクラウドファンディング、
出版社と出版価格の見直しと、
リターンの見直しをしました。
どのコースを選んでも歌集が付いて来るようにしました。
価格が上がればあれもこれもつけちゃいます。

と、言うわけで、
どうかご協力お願いします。

前例がないから賛否両論かと思うし、
賞の候補にすら上がらない私ごときが
歌集を出すことの意味も十分考えています。

もし叶うなら、
これほど嬉しいことはありません。
もしダメでも私は何度も挑戦しますよ。

協力してくれるもあり、
ただ見守るだけでもあり、
批判するでもあり、です。

でも、良い歌集にしますから。
それだけは、頑張りますから。

よろしくお願いします。

https://motion-gallery.net/projects/kasyu_cfun820

後悔しない人生を生きたい、いつも。



2018年2月23日金曜日

ナイス害さん『フラッシュバックに勝つる』を読んで

去年の秋文フリで買った『フラッシュバックに勝つる』
をようやく読み終えましたので感想を。

ミョウバンの結晶ごときに負けている  輝けるならなんだっていい

最初の8ページでこの歌を見て、意外に思いました。
なんというか、失礼ですけど、私がナイス害さんに
抱いていたのは、下ネタだったり面白可笑しい感じの
短歌を詠むイメージがあったからです。

神を描く桃色の手は銀に濡れこの美大生は昼を知らない
パトカーの後部座席で俺たちは虹に等しい夢を語った
その先は僕が連れてく  花冷えに震える右手ひとひらの爆撃機

神、銀、美大生、虹、花冷え…
それに対比する
昼を知らない、パトカー、爆撃機。
その差異が美しく感じられる歌です。

レンコンはレンコンのまま調理されあなたはあなたのままで泣いてる
来世ではこの市役所のペンとなりみんなの名前になって生きたい

この二首とっても好きです。
ちょっとクスッとくるけれど、
臨場感があって、
そう思った場面のことを考えてしまう。
その場面がとても素敵なのです。

全体を通しても
思っていた下ネタは少なく(笑)
良い歌が多かったです。
比喩や空想が入り混じったりするけど、
読みやすかったです。

2018年2月17日土曜日

谷川電話さん批評会

先日の10日、
名古屋で行われた
谷川電話さんの『恋人不死身説』の批評会に行ってきました!

この歌集に関して
パネリストの皆様をはじめ
会場の皆様からも「気持ち悪い」の嵐!
いや、私もそう思います(笑)
でも結論として出てきたのは
「意図的にやっている」という意見。

確かに私はこの歌集を読むまで
そこまで谷川さんの歌が
「気持ち悪い」という印象はありませんでした。
角川短歌の受賞作を見ても、
そんなに、ですよね。

ご本人は意図的でないですよ、
と冗談めかして言っていましたが、
よく構成された歌集だと思います。

参加者の中で興味深かった話は、
恋人、というのは概念であり、
だから「不死身」なんだろうと。
いやぁ、面白い。

飲み会では江戸雪さんを始め
様々な方とお話し出来て楽しかったです。

名古屋まで行った甲斐ある批評会でした。

2018年2月16日金曜日

旅(詩)



私は理想の国を目指したが
途中でひどくコケてしまって
もうそこには行けなくなった

だとしたらこの命に意味はあるのか

そう考えた時
死ぬまでにまだ時間があるのなら
広い世界を見たいと思った

だから私はドアを開いた

私の時間をあげるから
どうか遠くへ行かせてください

      (そうすることによって
       私の魂は擦り減っていく
       その代わりたくさんの
       写真と歌を残して
       まだまだ先を目指していく
       塗り潰したいのだ
       心を、地図を
       それが私の人生なのだ)

悲しくは、ない。

2018年2月15日木曜日

2月8日本多真弓さんトークイベント

去る2月8日、下北沢本屋B&Bで行われた
本多真弓さんの歌集出版記念で
枡野さんと宇田川さんとのトークイベントが行われ、
参加してきました。

内容はどうして歌集を作ろうとしたのか、
歌集を作るにあたって大変だったことなどの
細かい内容のほか、
お三方の昔話なども。

中でも私が印象に残った話は
私家版歌集を文フリなどで見て良いのがあったら
再出版する、という出版社はないのか、というお話と、
歌集を出すには三つのものが必要という話。
一つ目は野心。二つ目は歌数、三つ目は、お金。

私としてはやはりな…と思いつつ
「お金なくても出版する方法はないのか!?」
という大きな疑問にぶち当たり、
今深く考え少しずつ実行に移しています。
その辺りの詳しい話は次回の記事で。

とても有意義なイベントでした。
ありがとうございました!

2018年2月11日日曜日

はじめに。

私は短歌と写真をやりますが、ここでは主に短歌についてのお話や歌集の批評などをしていこうと思っています。今まではTwitterで済ませていたのですが、字数が足りなすぎることと、すぐに流れていってしまうので、ブログ開設に至りました。
さて、最近は短歌のイベントにたくさん出ています。2月8日は本多真弓さんのトークショー、2月10日は『恋人不死身説』の批評会。今後も書肆侃侃房のイベントやら批評会も盛りだくさん…楽しみです。

最近私は茨城短歌アンソロジーという企画をしていたり(12日まで参加者募集中!)、俳人の友人とネプリを作ろうとしていたりします。今読み途中の歌集はナイス害さんの歌集と『玄関の覗き穴から〜』あたりでしょうか。そのうち批評をするかもしれません。

私にとっては難しくて、難しくて、難しくて、でも楽しい短歌。どうぞお付き合いくださいませ。